ビートルファームの産卵木(クヌギ・コナラ材)のおすすめポイント
「契約農家さんから直接お取引をさせて頂いています」
ビートルファームではいくつかの契約農家さんから直接「産卵木」を購入させて頂いています。実際に現地の農家さんへ足を運び、原木栽培の様子やホダ木を見させて頂いています。
どのような環境で栽培されているのかはもちろん、農家さんのお人柄などを知れることで、安心してお取引をさせて頂けるからです。
シイタケ菌が原木にまんべんなく蔓延し、シイタケの収穫を終えたホダ木のなかから、いわゆる産卵木としての良材(A材またはA'材)を頂いております。
ホダ木はすべてが産卵木として使えるわけではありません。
実際に産卵木の長さにカットしてみないと良材かどうかわからず、むしろ良材の割合のほうが少ないのです。
オオクワガタにこだわってお店をやっている当店としては、産卵木が手に入りにくくなっているこの状況のなかで、良材を出して頂けることは本当にありがたいことです。
(※写真はシイタケの収穫を終えたホダ木。この中から産卵木として使える材を選定します)
「当店でも実際にオオクワガタの産卵に使用している産卵木です」
入荷しました産卵木は実際に当店のオオクワガタのブリードにも使用しています。20年以上オオクワガタにこだわり続けてお店をやってきた当店としては、オオクワガタはお店を運営していくうえで何よりも欠かせない種。
そのためしっかりと産卵をしてくれないと困ってしまうわけですが、入荷する産卵木に自信があるからこそ、実際に自分のところでのブリードにも使っています。
※もちろんオオクワガタ以外の種(ヒラタクワガタをはじめ、その他多くの材産みの種にもおすすめです)
(※写真は産卵木からオオクワガタの幼虫を割り出す様子。)
「オオクワガタの産卵によく使われるMサイズ、Lサイズを取り揃えています」
オオクワガタの産卵を成功させるポイントの1つとして、良い産卵木を複数本セットすることが重要です。ではどの産卵木が気に入るのかというと、それは実際にセットしてみないとわかりません。
そのため、オオクワガタを産卵させる場合は、基本的にMサイズを3本、またはLサイズを2本セットすることが多いです。
当店では一番使われることの多いM・Lサイズをメインに取り揃えています。
※当店の産卵木は自分が納得できる材しかお送りしませんが、とはいえ生き虫ですので必ず産卵してくれるというわけではありませんのでご了承ください。
(ただそこがブリードの面白いところでもあると思います。産んでくれた時の嬉しさは大きいです。)
産卵木の材質につきまして下記をご了承お願い致します。
近年、原木しいたけ栽培の減少やその他さまざまな要因によって十分な数の産卵木を入荷することが難しくなってきています。そのため材の固さや芯の大きさに差があったり、材表面の黒ずみや一部樹皮が剥がれている場合がありますのでご了承ください。また雑虫混入の可能性につきましては産卵木の性質上ゼロではありません。もちろん明らかに混入の形跡があるものは発送前に除いております。
今後も安定して産卵木をご用意させて頂くため、ご理解のほどよろしくお願い致します。
産卵木についてもっと詳しく知ると飼育がさらに楽しくなります
なぜクワガタは産卵木に産むのか?、そもそもホダ木というのは何なのか?そして年々、産卵木が減少している理由などを全力の熱量で書かせて頂きました!そういった背景を知ることで飼育がさらに楽しくなること間違いなしです!
産卵木を使うのが初めてという方や、「そもそも産卵木やホダ木って何?」という方は、ぜひ続きをお読みください♪
そもそも産卵木とは? 産卵木ってなに?
産卵木というのは「ホダ木」という原木シイタケ栽培で使われたクヌギやコナラなどの朽木のことをいいます。クワガタは種類によって産卵する場所が異なり、オオクワガタやコクワガタは「材産み」といって朽木に産卵します。
基本的に生木(まだ枯れていない木)には産卵せず、シイタケやカワラタケなどのキノコ菌によって立ち枯れた木や倒木に好んで産卵するのです。
その理由を簡単にいうと、キノコ菌によって材が腐朽される過程で、クワガタの幼虫が材をエサとして消化吸収できるようになるためです。
原木シイタケ栽培によって朽ちたホダ木は自然界の朽木に近いため、それをクワガタの産卵用に短くカットすることで自宅でも手軽にオオクワガタの産卵ができるようになりました。
自然に近いかたちで産卵を楽しめるのが産卵木の魅力
産卵木を使った産卵方法は、飼育ケース内でオオクワガタなどが産卵するような自然な環境を再現する楽しみがあります。また、うまく産卵してくれた時に材の中から幼虫を1頭ずつ割り出していくのが何といっても醍醐味です。これは実際やってみるともう楽しくて仕方ありません(笑)
【↓オオクワガタの産卵はこの動画のとおりにやるだけで簡単にチャレンジできます】
難しそうに思えるオオクワガタの産卵ですが、初心者の大人の方はもちろん、お子さまでも簡単にセットできます。あとは産んでくれるかどうかだけ。夏休みの自由研究にもおすすめです♪
※動画は音声が流れます。
この動画で使用した産卵セットはこちら→「クワガタ産卵セット(材産み用)」
産卵木はクワガタ専門店でも入手が難しくなってきているんです
オオクワガタの産卵には欠かせない産卵木ですが、近年では専門店でも良質な産卵木を入手することが難しくなってきています。クワガタ業界の大手さんでも品薄な状態が続いていたり、特に夏季の産卵シーズンになると明らかに需要に追い付かなくなってしまうことも多いです。
10年以上前、2010年頃までは普通に確保ができていました。
しかしながら年々、産卵木の入手が難しくなってきています。
その大きな理由のひとつが「原木シイタケ栽培農家」さんの数が減ってきているからです。
原木シイタケの栽培で使ったホダ木が産卵木になるわけですから、農家さんの数が減ると産卵木自体も減ってしまうのは当然ですよね。
こちらの資料をご覧頂けば一目瞭然ですが、年々、原木シイタケ生産者さんの数が減っているのが分かります。
引用元:林野庁HP 第1部 第2章 第2節 特用林産物の動向(1)より
では原木シイタケ栽培の農家さんが減っているのはなぜなのでしょうか?
要因は1つではなくいくつもありますが、主に「生産者さんの高齢化」、「重労働」、「後継者不足」などが挙げられます。
原木シイタケ栽培が盛んな大分県でも生産者さんの平均年齢が70歳以上だそうです。
シイタケの種菌を植菌する前の生木の状態のコナラ原木。
一見細目に見えるこの材でもずっしりと重く、これを何百、何千と手作業で扱うのは本当に大変な作業だと思います。
「シイタケが減っているって、いやいや、近所のスーパーでもシイタケたくさん売ってるじゃないですか」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は身近なスーパーなどで売られているシイタケは「菌床栽培」という人工的な栽培方法で作られたシイタケになります。
原木栽培と菌床栽培の違い(ここ重要です!)
シイタケの栽培方法には大きく2つの方法があります。「原木栽培」と「菌床栽培」です。
「原木栽培」とは自然のなかできのこを発生させる昔から続く栽培方法
「原木栽培」は昔からおこなわれている栽培方法で、クヌギやコナラの原木にシイタケの種菌を植菌し、主に自然の力によってシイタケを生やすため、天候の影響を大きく受けやすくなります。収穫時期は秋と春ですが、収穫量が変わったりなど安定した生産が難しいです。
その反面、肉質や旨味、風味などは菌床栽培では味わえないシイタケができあがります!!
また栄養素の面でも原木栽培のシイタケのほうが豊富というデータも出ています。
農家さんにお話を聞くと、重労働で生産も大変な原木シイタケ栽培にこだわって作り続けている理由は、やはり自然に基づいた栽培方法でしか作り出せないシイタケだからこそとおっしゃいます。
しかしながら、原木シイタケは今では国内で流通しているシイタケ全体の8%を下回ってしまっているのが現状です。
「菌床栽培」とは空調設備などを備えた施設内において安定的にきのこを発生させる栽培方法
「菌床栽培」は昭和の後半頃から確立されてきた栽培方法で、オガコと栄養剤を混ぜてブロック状のかたまりを作り、そこに植菌してシイタケを発生させる栽培方法です。クワガタ飼育をされている方ならご存じと思いますが、菌糸ブロックにとても似ています。
菌床栽培のメリットはビニールハウスの中などで空調管理することで、収穫できるまでの期間が原木に比べ圧倒的に早く、また1年中にわたり収穫ができるため安定供給が可能な点です。
そのため、原木栽培から菌床栽培へと切り替える農家さんが多くなっています。
私たちが普段スーパーで気軽にシイタケが買えるのも、この菌床栽培が普及したおかげといえます。
いまではシイタケ全体の流通量のうち92%以上が菌床栽培によるものです。
原木シイタケ栽培の流れと、ホダ木が産卵木になるまで
では実際に原木栽培はどういった流れでおこなわれているのでしょうか?農家さんはまず原木を確保します。原木から育てる農家さんもいらっしゃれば、原木自体を他所から購入されている農家さんもいらっしゃいます。
近年では原木栽培のプロである農家さんですら、原木の確保に苦労なさっているというお話を聞きます。
(それなら昆虫業界において産卵木の入手が難しくなっているというのは当然のことですよね 汗)
原木は約90cmほどの長さに切っていきます。これが1本のホダ木になっていきます。
続いて原木にシイタケの種菌を植え付ける「植菌作業」をおこないます。よく産卵木をみてみると人差し指くらいの穴が無数に空いているのがわかります。これが植菌した跡になります。
植菌を終えた原木は、次に「仮伏せ」という工程をおこないます。
そして「本伏せ」といってホダ木を積み重ねるように立てて置いていきます。積み方は農家さんによってさまざまですが、こちらでは三角形のかたちに組んでいきます。(3点で安定するからだそうです)
原木に菌を植え付け、シイタケがでるようになった物を「ホダ木」と呼びます。
それにしても組み方が美しいですね!これも手作業でおこなっているとのことです。
それからふた夏過ぎた秋からシイタケの発生が始まるそうです(長い!)
※発生時期は環境などによっても変わりますが、早い場合は植菌した年の秋から発生することもあるそうです。
シイタケの発生期間は、これも環境やホダ木の状態によって変わるそうですが概ね2年~3年だそうです。
秋にとれる原木シイタケは「秋子」、春にとれるのは「春子」といいます。なんだか可愛らしい名前ですね。
そしてシイタケの発生の役目を終えたホダ木がいよいよ産卵木としてカットされるわけですが、先述しましたように、実際にカットしてみないとA材なのかどうかわからないのです。
全部が全部、良材の産卵木として使えるわけではないんですね。むしろその割合はそこまで多くはありません。
そういった中で良材を出して頂けることには、これはもう本当に感謝しかありません。
ありがとうございます!
原木シイタケ栽培の様子を見学させて頂きました!ぜひ動画でもご覧ください♪
※動画は音声が流れます。
原木農家さん、当店、ブリーダーさんの三者にメリットがあるかたちを目指したい
最後にこれは当店の希望というか目指すかたちなのですが、産卵木という商品は元となるホダ木をつくる原木シイタケ栽培の農家さん、そしてそれを産卵木として販売する当店、さらにそれを購入して頂くお客さまの三者があって成り立っています。これからもオオクワガタをはじめ、クワガタの産卵に産卵木を使えるようにしていくには、それぞれにメリットがないと続いていきません。
ここまで読んで下さった方はもうお分かりだと思いますが、産卵木というのは、まず原木シイタケ栽培という大変なお仕事をされている農家さんあっての商品ということです。
しかしながら年々栽培をされる農家さんが減っていってしまっているという状況です。
ビートルファームでは、原木シイタケ栽培の農家さんへ自分たちの経験を生かして何かその一助になれないかと思っています。
まず今できることとして、少しでも多くの産卵木を農家さんから購入させて頂き、それを当店のお客さまへ夏季シーズンでも安定的に販売させて頂くことで、原木シイタケ栽培の農家さん、当店、そして当店のお客さまの三者にメリットがあるかたちになれることをまずは目指します。
そして当店のお客さまにぜひお伝えしたいことがあります!
「原木栽培の生シイタケを食べたことがない」というお客さま。
ぜひ一度お召し上がりください。その旨味と香りの違いにきっと驚かれると思います。
なかなかスーパーで売られていることは少ないですが、ネット通販をされている農家さんもいらっしゃいます。
秋・春の時期になりましたらぜひお試しください。たくさんの方に原木シイタケの良さを知って頂く。それこそが農家さんが一番喜ばれることだと思います。
※裏側にして焼くと旨味が水滴としてあふれ出てきますよ!
そして当店の産卵木も購入して頂ければなお嬉しいです(^^)/
最後までお読み頂きましてありがとうございました!
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