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 オオクワガタ幼虫の飼育方法

┃オオクワガタ幼虫の飼育方法について
オオクワガタ幼虫を飼育するには大きく分けて3つの方法があります。

■菌糸ビン飼育 (幼虫期間が短く、しかも大きくなり易い)
■発酵マット飼育(菌糸ビン飼育よりは大きさは期待できないが管理し易い)
■材飼育(自然の幼虫に一番近い環境。ただし大型のオスを育てるには良質の材の入手が難しい)

昔は材飼育で行なわれていましたが、その後発酵マットで飼育されるようになり
今では菌糸ビン飼育が主流となっています。ここでは一番飼育し易い菌糸ビンでの飼育方法をご説明します。
┃菌糸ビンでの幼虫飼育
菌糸ビンはキノコ菌が培養されたオガ粉(クヌギ・ブナ・コナラなど)を専用のボトルに詰められたものです。
キノコ菌により分解されたオガ粉を食べ幼虫が栄養を吸収し易く大きく成長する特徴があります。
菌糸ビンに使用される菌種はいくつかありますがオオクワガタの幼虫には
■オオヒラタケ(大夢)
■ヒラタケ(G-pot)
この2種類の 菌糸ビンがよく使われ、各メーカーで様々な菌糸ビンが製造されています。
オオヒラタケ・ヒラタケどちらの菌糸ビンでもしっかりと成長いたしますが、
菌糸ビンはできるだけ成虫になるまで同じものを使用するほうが幼虫にとっても
環境に馴染みやすくなりますので良いです。
どうしても途中で菌糸ビンの種類を変えたい場合にはそれまで使用していた菌種と
同じものを選んで頂くのがおススメです。
┃完全変態
オオクワガタは1令(初令)→2令→3令(終令)の3段階の幼虫期間を経て蛹になって成虫になります(=完全変態)。これは他のクワガタ・カブトムシも同様です。
初令・2令・3令の見分け方は、頭の大きさがそれぞれ一回り大きくなっていきますのでそこで判断して頂くのが分かりやすいです。脱皮したての場合には頭の大きさに比べて体が不自然に小さいため、体の大きさで比べると分かりにくい場合もあります。

頭の大きさが一回り違います。
┃菌糸ビンへの投入時期
幼虫から成虫に羽化するまでを菌糸ビンで飼育します。
菌糸ビンに投入する時期は目的に合わせて変えるのが良いです。
例えば初令から菌糸ビンに投入すれば大きく育てるには効果的になることが
ありますが、まだ幼虫が小さいため菌に負けて死亡する確率が高くなる恐れがあります。
それを避けるために初令〜2令初期までは発酵マットで飼育をし、ある程度大きく
なってから菌糸ビンに投入することもできます。
慣れないうちは2令〜3令初期くらいに菌糸ビンに投入するのが良いでしょう。

┃菌糸ビンのサイズ

菌糸ビンにはサイズがあります。オオクワガタ飼育で使用するのに一般的なのは
■500cc(550cc) ・・初令〜2令、またはメス
■800cc(850cc)・・2令〜3令、オスや大型のメス
■1400cc(1500cc)・・大型のオス
の3つです。
さらに大きいサイズやプリンカップサイズのものもあります。一度菌糸ビンに投入したら幼虫の食べ具合や菌糸ビンの劣化状態に合わせて新しい菌糸ビンに幼虫を移し替えます。(=菌糸ビン交換)
その際に幼虫の大きさやオス・メスの違いによって交換するサイズを決めます。
通常は成虫になるまでにオスで3〜4回、メスで2〜3回ほど交換します。幼虫が食べ進むと菌糸ビンの側面に茶色い食痕が見えますので、全体の7〜8割を食べたら交換の目安です。外からあまり変化がなくても菌糸ビン内部を食べていることもあります。また、菌糸ビンの菌は生きていますので時間とともに劣化してきます。劣化の早さは飼育温度などの環境によっても変わってきますが、大体2〜3ヶ月に一度を目安に交換して頂くのが良いです。菌糸ビンの交換方法についてはこちらのページをご覧下さい。
食べるペース(早さ)は幼虫によって違いがでます。よく観察してそれぞれに合わせて交換して下さい。

食痕(茶色い部分)が拡がっていきます。

┃幼虫のオス・メスの見分け方
初令・2令の段階ではオス・メスを見分けることは難しいですが、3令幼虫まで成長しますと体や頭の大きさがオスの方がメスよりも大きくなりますので判別できるようになってきます。また、メスの尻部の表面には一対の黄色っぽい斑紋が見えることがあります。個体によっては見えにくい場合もありますので、体の大きさなどと総合して見分けて頂くのが良いです。

反対側にも同じ斑紋があります。

┃蛹室を作り始めたら・・
蛹になるのが近づいてくると幼虫の体の色が黄ばんできます。そして蛹室という蛹になる部屋を作り始めます。
蛹になるまでの期間は飼育温度などの環境によって大きく変わってきます。通常はオスよりもメスの方が早く、大型のオスは遅くなります。
外からみて蛹室らしきものを作り始めたら菌糸ビン交換はしないで下さい。蛹室を壊してしまいちゃんと成虫に羽化できなくなる恐れがあります。蛹室は通常は自分でつくったもので羽化させるのが一番良いです。しっかりと自分の大きさに適した蛹室をつくります。もし蛹室が崩れてしまったりビン底につくってそこに水が溜まってしまうなどの非常事態には人工蛹室へ移動させます。
蛹から成虫になるまでには大体一ヶ月程度かかります。(飼育温度や個体差によって違いがでてきます。)前蛹や蛹の状態が一番デリケートな時ですのでこの間はビンを動かしたりせずに静かに様子を見て下さい。
蛹になる前に幼虫は「前蛹」になります。仰向けになって動かなくなりますが、死んでしまったわけではありませんので菌糸ビンを振ったりしないで下さい。

蛹室と蛹(メス)。側面から見えることが多いです。

┃蛹から成虫への羽化

蛹から成虫に羽化しますと通常はエサが必要になるまで蛹室の中でじっとしています。羽化直後はまだ体が固まっておらず弱いですので取り出さないようにご注意下さい。少なくとも羽化後1ヶ月くらいは蛹室で過ごさせてから取り出して頂くのが良いです。もちろん自分で上まで出てくるまで待っていても良いです。エサを食べるようになるまでには約1〜3ヶ月ほどかかります。成熟して交尾・産卵が可能になるまでには大体6ヶ月ほど必要です。
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